資本コストとROICに基づく事業ポートフォリオ分析機能を「AVANT Compass」にて提供開始
アバントは、野村證券株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:奥田 健太郎、以下「野村證券」)と共同開発している企業価値分析クラウド「AVANT Compass Powered by NOMURA」において、2025年11月より新機能「事業ポートフォリオ分析機能」の提供を開始しました。
本機能により、本社経営企画部門における「事業ごとの資本収益性・成長性の可視化」を一層加速させることができます。
背景
東京証券取引所は2023年3月、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」をプライム市場・スタンダード市場の全上場企業に要請しました。この要請では、資本コストやROICを踏まえた経営方針の策定・開示、事業ポートフォリオの見直し、投資家との建設的な対話が求められています。
さらに、経済産業省は「グループ・ガバナンス・システムに関する実務指針」等において、事業ポートフォリオ管理のために事業評価の仕組みの構築と運用、同業他社との比較を行うことを推奨しています。
これらの背景に基づき、このたび「事業ポートフォリオ分析機能」を新たに開発しました。
事業ポートフォリオ分析機能の特長
1.事業セグメント別WACCを自動算出し、ROICとの比較が可能
業種分類に基づき事業セグメント別WACCを自動計算。ユーザー入力の財務シナリオから事業セグメント別ROICを算出し、両者を比較することで、事業セグメントごとの経済的価値創出(ROIC-WACCスプレッド)を定量的に把握できます。
2.四象限モデルによる事業ポートフォリオの最適化
資本収益性と成長性(売上高成長率)の2軸で各事業セグメントを四象限にプロットすることで、将来シナリオに基づいた事業セグメントごとの評価が可能になります。
3.事業セグメント別にベンチマーク企業との比較が可能
事業セグメントごとにベンチマーク企業を選択することで、ROICおよびその分解ツリーを容易に比較でき、競争優位や改善ポイントを抽出できます。
AVANT Compassとは
「AVANT Compass」は、株式市場における自社の立ち位置や投資家目線の評価を分析・モニタリングできる、野村證券と共同開発したソフトウエアです。
資本コスト分析や企業価値評価などのコーポレートファイナンス理論に基づいたノウハウと必要なデータを保持し、分析手順に従うだけで、資本コスト算出やROE分解などの現状分析、PER改善など企業価値向上を意識した計画立案などが実現できます。
詳細は「AVANT Compass」の製品ページをご覧ください。
<本件に関するお問合せ先>
株式会社アバント 広報担当 [email protected]
