2018.02.07

Oracle Cloud EPM Planning

事業管理

予算管理

創業420年 綿半ホームエイドがOracle Cloud EPM Planningを採用 アバントの汎用テンプレートを使い、自社の予算作成フローに合わせた予算管理・管理会計システムを短期で構築

綿半ホームエイド株式会社

「Enjoy Life」をコンセプトに掲げている綿半ホームエイド。“綿”商いから始まり、金物店や建設資材の卸売業など、時代のニーズに合わせ様々に業態を変えること約420年。現在のスーパーセンター事業は、1977年に設立され2005年には従来のホームセンターに日配品を取り入れスーパーセンター化、2007年に生鮮食品も導入し、一度の買い物で生活に必要なものが何でも揃うワンストップショッピングを実現。また、価格面においても特売チラシで集客するのではなく、いつ来ても安いという低価格戦略(EDLP戦略)を推進しています。あらゆるお客様の需要に対応できる利便性が「綿半ブランド」を確固たるものとしています。

  • 導入前の課題

    • Excelだけに頼った管理は困難なうえ、属人化した非効率な作業が中心だった

    • 他システムと連携するための仕組みがなく、情報の一元化に時間がかかり分析が困難だった

  • 導入効果

    • 2週間掛かっていた予算策定・作成の作業はわずか2日に短縮!

    • 他システムと連携し、情報を一元化したことにより高度な分析が可能に

採用のポイント

―短期での実装、小売業に特化した多次元軸での分析が可能であることを評価し、Oracle Cloud EPM Planningを選択

株式会社綿半ホームエイド(以下:綿半ホームエイド)が手掛ける、「スーパーセンター」とは、従来のホームセンター商材に加えて生鮮食品までを取り扱う綿半グループ独自の業態です。

機能用途に応じて10万点以上の商品を品揃えしており、綿半に来れば何でも揃うという店づくりを行ってきました。そうした同社が直面していたのが、Excelでの非効率で属人化した予算管理・管理会計の限界です。

従来行っていた予算作成フローは、
①会社全体の営業予算、最終利益目標を決定
②営業予算から全体の売上予算、荒利額(荒利、売上総利益)及び率の決定
③売上予算、荒利額予算を店舗別に按分
④同様に売上予算、荒利額予算も部門別に按分
⑤店舗ごと部門別予算を決定(店舗計と部門計を合わせる)
⑥店舗、部門別に月度別に按分
⑦店舗合計と部門別合計で調整
⑧最終、店舗合計予算と部門別予算を確定
というもので、表の準備に4~7日、予算決定 店・部門配賦に1日、店舗・部門へ月度別配布に3~4日、修正データ・貼付に2~3日という時間を費やしていました。

導入の支援を行うことになったアバントは、Oracle Cloud EPM Planningをベースに運用の手間がかからず、Excel操作が可能なアバント独自のテンプレートを提供。

テンプレートは、特定の業務に合わせた固定的なものではなく、カスタマイズしてご要望に沿ったものが作成できます。店舗の追加や科目の追加、計算式の変更や帳票作成などはExcelベースで二次三次加工がしやすく、入力画面・レポート作成画面の修正も容易です。

導入効果と今後の展望

―綿半ホームエイドとアバントの二人三脚での導入プロジェクトにより、2カ月というスピードで業務に合わせた按分処理の仕組みを構築

期間・店、部門の3種類の按分をボタン1つで実行することが可能に!

同社には、小売業独特の予算按分の方針があり、策定した年間予算を各店舗と部門に按分する必要がありました。
アバントは、現行で使用している帳票を可能な範囲でOracle Cloud EPM Planning上でも再現し、現行の業務フローに近しい形にタスク作りをするため、まず実運用に関するヒアリングおよび整理を行い、テンプレートのフローや画面の修正、入力・参照画面の作成、修正方法のトレーニングを実施。
レイアウトの画面はユーザー側で作成いただき、基本的な入力と予算フローで使用するものに関しては、アバントが大枠の画面と各画面の用意をして構築を進めました。

「店別・部門別の売上と荒利を按分し、予算を作るという現行業務の仕様をシステムにいかに落とし込むかというところが肝でした。この課題解決のため、標準のテンプレートにプリセットされた配賦処理をベースに、実際の業務に合うよう、カスタマイズして按分処理の仕組みを構築してもらうことになりました。完成に至るまでには要望も膨らみ、修正箇所も出てきましたが、その都度アバントには真摯に対応して頂き、イメージしていたものが完成していきました」(綿半ホームエイドご担当者様)。

―按分イメージ(データ蓄積、加工の部分)

    • 連携がシンプルでインターフェイスを作らなくても良い。会計システムとはCSVと連携が出来ている。

    • 予算を作成する際の、売上と荒利は別に作り、経費は別で取込む。経費予算を持っている部署と並行して作業し、最後に一つの物に出来るように作成。

    • 売荒、経費、部門、お店の売上クロス表、経費に関しての入力は期初予算をガイド値に出来る

こうした取り組みの結果、按分が自動化され、データの掃き出し時間も飛躍的に短縮され、2週間ほど要していた予算策定・作成の期間については、わずか2日に短縮できました。
導入から数カ月で順調に成果を生み出している同社では、既にOracle Cloud EPM Planningをグループ企業で展開していく検討を始めています。

※取材年月 2018年2月
※文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。
※本記事は当社が株式会社ジールのCPM事業を継承する以前に作成されたものです。

会社名:綿半ホームエイド株式会社
設立:1977年1月13日(創業:1598年)
本所所在地:〒381-0024 長野県長野市南長池205
事業内容:小売業
URL:http://watahan.jp/
※2018年2月 取材当時の情報です


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