事業領域
製品別顧客別採算管理

製品別顧客別採算管理

お問い合わせはこちら

製品別顧客別採算管理とは

製品別顧客別採算管理とは、企業の「稼ぐ力」を向上させるために、製品や顧客別、また製品・顧客を掛け合わせた採算を明らかにし、経営者または事業責任者の意思決定に寄与する情報を提供するソリューションです。
昨今では企業を取り巻く環境の変化や不確実性は増してきており、経営のかじ取りはより困難になってきている認識です。企業の収益性、投資効率性をあげるためには選択と集中を行い、儲かるセグメントへリソースを投下することが求められますが、そのためには細かいメッシュでの収益・費用の情報が必要です。

何を（どの商品を）、誰に対して（どの顧客に対して）、どれだけ儲かっているのかを明らかにするために、基幹システムに持つ販売や会計の明細情報を使い、損益分析情報に即時に変換し明細単位、伝票単位へドリルダウンして分析できるようにします。

いま何故製品別顧客別採算管理が求められているのか

1.グループ全体の業績把握が困難

ビジネスを国内から海外に拡大する企業が年々増えている中で、昨今ではM&Aによる急速な自社の環境変化も加わり、より一層グループ全体での業績把握が難しくなってきています。各社で管理体系がそれぞれ異なる製品やチャネルで見ているため、グループ全体で見たときに経営資源の最適化するための情報が揃っていない企業が多くなっています。

2.急速な市場環境の変化

コロナ禍による急速な市場環境の変化により、企業によっては成行きでの業績向上が見込めない状況になっている可能性があります。より精度を細かくした採算管理をすることで経営資源の選択と集中を計り、稼ぐ力を向上する必要があります。

製品別顧客別採算管理の目的、解決される経営課題

目的

企業の「稼ぐ力」を向上させるため、何を（どの商品を）、誰に対して（どの顧客に対して）、どれだけ儲かっているのかを明らかにすることで経営資源の選択と集中を、早く、的確に行えるようにする

解決される課題

①海外へ生産拠点を移したが、コスト削減できたのか、商品毎に儲かっているのがわからない（どこで生産することが最適なのかがわからない）
②業績（事象）の把握から適切なアクションに移すまでに時間を要する
③予算未達の原因がわからない。為替？数量減の影響？MIXに問題はないか？
④どの製品・顧客に対して経営資源を投資すべきかの意思決定材料に乏しい

製品別顧客別採算管理を成功させるための重要ポイント

①変化に迅速に対応できるか
- 経営環境の変化が激しいため、経営分析に必要な情報や切り口、集計の単位は都度変化します。分析軸の追加や単位の変更、階層の変更を如何に柔軟に、早く、実現できるかが重要です。企業統合やM&Aによる企業内の変化も頻繁に行われることを想定し、収集する拠点の追加や収集するデータの追加が迅速に出来るかも重要なポイントです。
②経営分析からアクションに繋がる情報になっているか
- 販売明細や会計明細を単純に集計してくるだけではただの可視化になってしまい、「何をすべきか？」につなげることは出来ません。収集したデータを分析できる情報に変え提供できるかが重要です。当ソリューションでは、製品別顧客別損益を明細や伝票単位までドリルダウンして分析できるようになるだけではなく、予算や前年との差を比較したり、外部影響（為替差）を除いた分析ができるようになります。
③膨大な情報を早く処理できるか
- 細かいメッシュまで分析するには大量のデータが必要になるため、その膨大なデータを夜間のバッチ処理で作成するのではなく業務時間内に何度も作成できるだけのパフォーマンスを持つシステムが必要です。手作業やExcelでは扱いきれないため、システムを使って時間を短縮し、経営層に早く届ける必要があります。
④損益情報を作るための会計演算が柔軟にできるか
- 明細情報を集計してくるだけで製品別顧客別採算管理できる例は極めて稀です。実際には配賦計算をしなければならなかったり、換算や消去も必要になることが多いです。また、そのロジックが毎年見直しが必要になるなど、維持管理が困難になるため、会計演算が簡単に実装でき、かつ変更が容易にできるシステムが必要です。
- 弊社のAVANT SMDは、多段階配賦や為替換算、内部取引消去や固変分解等、会計演算に必要な計算機能が標準で実装されているため、マスタの設定やGUIでの設定変更で柔軟に変更することが出来ます。